太陽の光と生体リズムと

人間が持つ生態リズムにストレスを与える光を無防備に浴びることは、オゾンホールから入ってくる紫外線をサングラス無しで過ごすようなもの。体内の光リズムを知ることで、ストレスが無い心地よい生活が可能となります。ここでは、ストレスのない生活に欠かすことのできない3つの照明要素をお教えします。皆さんの生活に取り入れて心地よい照明環境を作って下さい。

照明デザイン事務所ライトニック 生活に欠かせない照明3要素とは?

僕らが過ごしている現代社会の光環境は、

自然界の生態リズムに関係なく存在しています。

生態リズムとは太陽光を中心とした24時間のリズムのこと。

人類が誕生した20万年前からの太陽の明暗と共にした生活パターンが

夜行性や昼行性といった明暗の行動パターンから

発情期や産卵期といった生殖行動パターンにまでも影響を与えています。

すなわち、すでに私たちのDNAに組み込まれているではと

考えてもおかしくはありません。

福岡の照明デザイン事務ライトニック 一生使える照明デザインとは?

上の図では人が起きて行動し、そして眠るまでを簡単な動作で表しています。

横に時間軸、縦に色温度、高さ、明るさの度合いです。

太陽は地平線より出て徐々に明るさを増していき

赤っぽかった色は徐々に白くそして青白く変化していきます。

正午を過ぎると青白かった光はもとに戻るかのように

暗く、そして赤っぽく変化して地平線へ沈んでいきます。

この太陽の動きに合わせるように、照明も時間によって

色温度、高さ、明るさを変えることが日常の生活にも必要ですね。

住宅に限らず、飲食や物販などにも、そして公共施設にも同じことが言えます。

時として、私たちは深夜のコンビニやレストランで

昼間と同じ光を浴びているわけですが、

夜は落ち着いた明るさで、間接照明を主体にした

コンビニがあったら、部屋でリラックスできる商品まで

ついつい買いそうな気がしますけどね。

これからは、もっと光について柔軟な発想で考えていく時代です。

自分の為に。そしてみんなの為に。

 

次回は働く明りと休息の灯りについてお話します。